アクキー印刷を業者に依頼する際に注意すべき点とは

近年、趣味でアニメなどのアクキー印刷をする人が増えているようです。好きなアニメのキャラクターなどのアクキーを作成するのは、ファンにとっては楽しみのひとつでしょう。
アクキー作成を業者に依頼するには、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

 

 

■アクキー作成の流れ

アクキー作成の流れを順を追ってみてみましょう。

1.業者にアクキーの制作を依頼すると、スタッフと一緒に細かな打ち合わせを行います。

2.打ち合わせ後、イラストデータを制作して入稿します。

3.データに問題がないか、業者がチェックします。このとき、著作権についてもチェックが入ります。

4.データに問題がなければ、プリントデータやレーザーカットデータを制作して、再度データをチェックします。

5.データに問題がなければ、アクリル板に印刷します。

6.印刷したアクリル板をレーザー加工機でカットします。

7.カットしたアクリル板を検品します。

8.ナスカンなどの金具をつけて個数を確認し、封入します。

9.封入後、依頼者の元へ発送します。

アクキー作成は、だいたいこのような流れになります。
注文ごとに内容の違う作業ですので、完成までにある程度時間がかかるのは仕方がないです。

 

■著作権の問題

依頼者が業者に提出したイラストデータについて、著作権上の問題がないかどうかチェックします。アクキー作成において、著作権の侵害にあたる可能性がある場合は、業者からアクキー作成を拒否されます。特に二次創作物は、違法コピーとみなされるおそれがありますから、十分注意が必要です。
ちなみに、アクキー印刷において、著作権侵害の可能性があるのは以下のようなケースです。

a.明らかにキャラクターなどのコンテンツのコピー。または、コピーかどうかはっきりしないデータ。

b.依頼者と関係のない、他コンテンツのロゴマーク等をコピーしたもの。

c.暴力や性描写により、キャラクターのイメージを低下させるおそれのあるもの。

また、ディズニー社が著作権を保有するキャラクターや、有名なゲームキャラクターなども、制作を拒否される場合がほとんどです。さらに、上記に該当しなくても、業者の判断により作成を拒否される場合があります。

つまり、業者が著作権法違反で訴えられるおそれがあると判断した場合は、作成を拒否されるということです。著作権については、業者のウェブサイトの利用規約に、その業者の見解が掲載されている場合が多いので、事前にチェックしておきましょう。

 

 

■アクキー印刷の具体的な進め方

初めてアクキー印刷を依頼する人が、知っておくべき事柄をまとめてみました。

・サイズとは

業者とのやり取りの中で、サイズという言葉が出てきます。ここで言うサイズとは、アクキー印刷の仕上がりの希望サイズのことです。

アクキー印刷は原寸大ですので、アクキーを作成したいサイズで原稿を作る必要があります。そのため、50ⅹ50mmのサイズで作りたいなら50ⅹ50mmの大きさで原稿を作りますが、出来上がりはこれに2㎜のカットラインがプラスされたサイズになります。

・解像度とは

解像度も、業者とのやり取りでよく出てくる言葉です。解像度とは、画像の細かさのことです。画像の密度と言い換えてもいいでしょう。

解像度が上がればそれだけきれいな画像になりますが、画像データが重くなり処理に時間がかかります。解像度と似たような単位にdpiというのがあります。dpiとは「dots per inch」の意味で、1インチ角のサイズにどれだけの数のドットが含まれているかという意味です。

アクキー印刷の場合、350dpiくらいが標準と考えればいいでしょう。あまりにdpiが大きいデータは処理に時間がかかるため、場合によっては、業者から追加料金を請求される可能性もあります。

・画像サイズと解像度

画像サイズと解像度は、必ずしも比例するものではありません。画像サイズが小さくても解像度が高い場合もありますし、画像サイズが大きくても解像度が低いケースもあります。前者の場合は密度の高いきれいな画像になり、後者は密度の低い粗い画像になります。

・両面印刷の注意点

アクキー作成には、片面印刷と両面印刷があります。片面印刷は文字通り片面だけで、裏をひっくり返しても何もありません。これに対して両面印刷の場合は、裏をひっくり返すと表と同じイラストになっています。

両面印刷の場合は、表と裏がすべてピッタリ合っていないと、うまく作ることができません。わずかでも重ならない部分があると、そこだけはみ出してしまいます。

・白版、白打とは

白版とは、黒や青の濃い色のTシャツなどに印刷する場合に、色のコントラストを出すために塗る白インクのことです。これをアクキー作成に応用すると、まず白インクを塗ってから本当に塗りたい色を塗布することにより、透明な板なのにしっかりと紙に印刷したように、くっきりした画像になります。

・色の違いが出る可能性

アクキー作成は、本来透明な板に印刷する高度な技術ですが、依頼者と業者のパソコン環境の違いで、若干色に差異が出る場合があります。その原因として、依頼者が使っているディスプレイのメーカーや、ディスプレイの色設定と、業者のディスプレイとの違いが挙げられます。

アクキーは業者側で出た色で作られますから、思い通りの色にするには、事前に業者側の色を確認しておくといいでしょう。そうしないと、出来上がってから、色のイメージが違うといった問題が起きるおそれがあります。

・カットラインとは

アクキー印刷の仕上がりで、コンテンツの周囲をカットするラインのことです。カットラインは業者にまかせてもいいのですが、だいたいのラフなイメージを提出するのが通常です。しかし、どうしてもカットラインにこだわるなら、「完全にこのとおりにして欲しい」と伝えておくほうが、思った通りの仕上がりになります。

カットラインはただのカットするだけの線なので、あまり気にしない人も多いようですが、カットラインの仕上がりによって、全体の見栄えが大きく変わることも少なくありません。しかし、初めてアクキー印刷を依頼するのに、このような細かい点まで業者に的確な指示をするのは無理ですから、最初のうちは業者におまかせでいいでしょう。

・透かしデザインとは

透かしが入ったアクキー印刷は美しく魅力的ですが、これを作成するには高度な技術を要します。まず、すべての色が透かせるわけではないことを、覚えておきましょう。また、白打ちをしたら出せる色が、白打ちをしないと見えなくなることもあります。

さらに、透かしは元の色に比べると、多少ぼけてしまうのも特徴のひとつとして挙げられます。また、両面印刷では、表と裏に違う色の透かしを入れるのはあまりおすすめできません。

 

■どのような業者に依頼すべきか

個人で依頼する場合は作成する個数が少ないので、小ロットでも低価格で作成してくれる業者に依頼しましょう。小ロットでは割高となってしまう業者も多いので、個数別の値段をチェックしてから依頼することをおすすめします。初めてアクキー作成をする人は、まず何をどうすればいいのかわからないものです。

そのため、アクキー作成を業者に依頼するなら、グッズ作成をサポートしてくれる業者のほうがいいでしょう。また、価格表にないサイズが欲しい場合は、業者に問い合わせてみましょう。価格表にないからと言って、作れないわけではありません。

このような注文を快く引き受けてくれるような業者なら、安心して依頼することができます。ちなみに、見積もりを依頼するだけなら、無料でやってくれるのが一般的です。そのため、個数が多いなど料金が気になる場合は、複数の業者に見積もってもらうといいでしょう。

 

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