様々な用途で使われているアクリル樹脂について詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
アクリル樹脂が使われているものには何があるでしょうか。
この記事では、アクリル樹脂の特徴や用途を紹介します。
□アクリル樹脂にはどんな特徴が?
アクリル樹脂の言葉は聞いたことがあるが、性質や何に使われているのか知らないという方も多くいらっしゃるでしょう。
様々なものに使われていますが、私たちの生活の身近な製品にも使用されています。
そんなアクリル樹脂について紹介します。
合成樹脂の中でも耐候性と透明性に優れた素材が、アクリル樹脂です。
アクリル酸エステルやメタクリル酸エステルの重合体で構成されているのをご存知でしょうか。
耐候性の高さから道路の道路標識や建材に使われることが多い素材ですよ。
水族館の巨大な水槽に使われているのが、特に透明性に優れているポリメタクリル酸メチルです。
大きな特徴としては3つです。
1つ目は、耐候性に優れていることであり、道路標識や建材、車輛用途などに使われることが多くなっているといえるでしょう。
2つ目は、透明性に優れていることであり、特にポリメタクリル酸メチルはガラス以上の透明性といわれていますよ。
3つ目は、衝撃性には強いが、表面が傷つきやすいということです。
□アクリルの主な用途は?
上記したように、アクリル素材の代表的な用途といえば、水族館の巨大水槽です。
有名な例を上げると、沖縄の美ら海水族館の巨大水槽もアクリルが使用されていますよ。
この巨大水槽は、世界でも実績のある日本プラ株式会社が施工しており、第一回ものづくり大賞を受賞しています。
このアクリルパネルは、柱がない造りであるが、7500トンの水圧に耐えられる強度となっています。
また、7枚のアクリル樹脂が重ねられ、60センチの厚みがあるにもかかわらず、優れた透明性で綺麗に水槽の中を眺められます。
他にも、水の中でも強い性質を生かして、深海探索用の船の窓などにも使用されているのでぜひチェックしてみてくださいね。
私たちの身近な物でいえば、コップやボールペン、自転車のテールランプ、照明器具などに使用されています。
このように、耐候性や透明性、強度に優れているため、プラスチックの女王と言われ、幅広いものに使用されていますよ。
□まとめ
今回は、アクリル樹脂の特徴や用途を紹介しました。
非常に多くの分野で活躍するアクリルは、私たちの生活に必要不可欠な存在となっています。
これからも研究され、さらに高機能の素材へと進化することが期待できそうです。