アクキーはどのように作る?アクキーを作成する上での注意点

若い女性の間で、アクキーの作成が人気です。自分だけのオリジナルのアクキーを、バッグにつけている人もよく見かけます。このように人気のアクキーですが、初心者でも簡単に作れるのでしょうか。アニメグッズなどのアクキーを作成するには、どのような点に注意したらいいのか、また、作成の流れもまとめてみました。

 

 

■アクキーを作る流れ

アクキーは自作でも作ることができますが、やはりきれいに仕上げるには、専門業者に依頼したほうがいいでしょう。業者に依頼する場合に、まず必要になるのがデザインデータ作成です。業者の商品一覧から、作りたい商品の専門テンプレートをダウンロードして、デザインを作成します。

テンプレートファイルをダウンロードしたら、テンプレートに合わせてデータを作成して入稿します。アクキー初心者にとって、デザインを作成するのは大変な作業ですが、業者が用意したテンプレートどおりに作れば簡単に作成することができます。業者は、テンプレートどおりに作られたデザインなら、スムーズに作成できるように業務工程を組んでいます。

そのため、テンプレートに沿ったデザインデータなら、早く安くきれいに仕上げることができるのです。テンプレートを使わないでデザインデータを作ることも可能ですが、その場合は業者側も作成に余計な工程がかかるため、時間もかかり費用も割高となります。

テンプレートを使えば作業がスムーズにいきますので、必ず注文に応じたテンプレートを使い、サイズや折りピッチなどは絶対に変えないようにしましょう。もし変えてしまうときれいな仕上がりにならないため、テンプレートを使う意味がなくなります。

・注文とデータ入稿

デザインが出来上がり、希望数量が決まったら注文作業に入ります。データ入稿の手順は、業者のホームページを見ればわかるようになっています。多くの場合、データ入稿後に画面に表示される注文番号等をメールで送ることで、注文受付となるようです。

また、入稿データの容量が大きい場合は、ファイル転送サービスを使ってデータ入稿することもできます。業者がスムーズに作業を進められるように、完全なデータを入稿するようにしましょう。

データに不備があるとその部分について問い合わせが発生したり、再入稿になったりして、作成までに余分な時間がかかることになります。データに問題がなければすぐに作成に入り、出来上がりを検品後に梱包し納品となります。

 

■データ作成方法

入稿データは、デザインレイヤー、カットラインレイヤー、白引きレイヤーに分けてデータを作成し、入稿します。また、両面印刷の場合は裏面レイヤーも、デザインを左右反転した状態で追加する必要があります。両面印刷では、表と裏のデザインサイズを、ピッタリ合わせなくてはなりません。

もしサイズが合わないと、印刷したときに一部がはみ出して、きれいな仕上がりにならないので注意しましょう。イラストレーターの設定はCMYK、キャラ画像のデータもCMYKで入稿するのが一般的ですが、一応業者のホームページで確認してください。なお、表面レイヤー、裏面レイヤー、カットラインレイヤー、白引きレイヤーは、完全に重なった状態で入稿する必要があります。

このとき、表面は原寸大で作成するのがポイントです。裏面は表面と左右反転した画像ですが、文字の反転も忘れないようにしましょう。

白引きは、C0/M0/Y0/K100の「塗り」のみに設定し、キャラ画像の外枠から0.2㎜内側に作成してください。カットラインはキャラ画像から1.5㎜以上あけて、パスで作成します。

・白引きデータ作成時の注意

画像の中にとがった部分があると、白引きがはみ出す可能性があります。そのため、とがった部分の背景には、ゆるやかなカーブの映像を敷いておきましょう。白引きは、そのゆるやかなカーブの背景に沿って行えばうまくいきます。

・カットライン作成時の注意

とがったものや中抜き仕様、隙間が細かい画像は、カットラインがうまく引けない場合があります。カットラインがえぐれていたり、鋭角になっているとレーザーでカットした際にバリが出やすく、仕上がりに影響しますので、なるべくなめらかな曲線にしたほうがきれいになります。

・画像データの注意事項

キャラ画像のデータは、不要な部分はなるべくトリミングしておきましょう。クリッピングマスクで隠しただけだと、隠した部分もデータサイズと認識されるため、面付けがうまくできない場合があります。自分で処理するのが困難な場合は、業者に相談しましょう。

・リンクホルダーの注意

リンクホルダーは自分で加工せず、入稿用テンプレートにあるリンクホルダーのデータを、そのまま使用してください。テンプレートのサイズより小さいと破損しやすくなり、サイズが大きいと業者のほうでうまく対応できず、時間がかかったり別料金が発生したりする可能性もあります。

・その他の注意点

キャラ画像の解像度は、350~600dpiくらいが標準です。入稿時は、データのズレやサイズの違いなどを防止するために、レイヤーを分けた状態で重ねて入稿しましょう。ちなみに、裏面なしの片面印刷での作成も可能です。

アクキー作成は、多くの場合1個からでも受け付けてくれますが、料金が割高となる場合があります。20個以上注文すると料金が安くなる場合が多いのですが、この20個は同じデザインでなくてもかまいません。つまり、2種類のデザインを10個ずつでもいいので、組み合わせは自由に選ぶことができます。

 

 

■アクキー原稿作成のアイデア

アクキー初心者は、原稿作成時にいろんな失敗をしてしまいます。場合によっては、思っていたものと違うグッズが、出来上がってしまうこともあるかもしれません。アクキー作成を失敗しないためには、あらかじめ知っておいたほうがいいことがあるので、それをまとめてみましょう。

・カットラインは余裕をもって

アクキーを作成する際は、絵柄の外線ギリギリでカットすると、出来上がりが切れてしまうことがあるため、ある程度余裕をもって引いておきましょう。絵柄とカットラインは、2ミリ以上離したほうが無難です。

特にチェーンを通す穴の周辺は注意が必要です。穴と絵柄がかぶったり絵柄をよけて穴を細工したりすると、割れやすくなるなどの不具合が発生することがあります。

・サイズを確かめる

注文時には40mm×40mmとか70mm×70mmなど、サイズを決めたはずですから、このサイズからカットラインがはみ出していないかチェックしましょう。もしもはみ出したまま作成すると、出来上がりにズレが生じてしまいます。

・解像度を確認しよう

解像度は350dpi以上が推奨されています。解像度がこれ以下だと、画質が荒く見た目がきれいに仕上がりません。また、あまりに解像度が高いと、今度は作業に時間がかかってしまいますので、上限は600dpiくらいにしておきましょう。

・裏面のデザインに注意

両面印刷の場合は裏面も必要になりますが、表と裏が微妙に違っていると出来上がりがよくありません。また、裏面のデザインも表から印刷するため、文字は反転させておきましょう。表面と裏面の外線がピッタリ合っていないと、反対側の面の絵柄がはみ出してしまうことになり、仕上がりがきれいにならないので注意が必要です。

 

多くの場合、これらの不具合は作成の前に業者がチェックしてくれますが、不具合があるとデータの再入稿となり、作成の予定日数が伸びるなどの問題が発生します。アクキーの作成がスムーズに進み、きれいな仕上がりになるためには、このように注意すべき点がいくつかあります。両面印刷はいろんな不具合が発生しやすいので、最初に作る際は片面印刷にして、慣れてから両面印刷に挑戦するのもひとつの方法です。

 

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