著作権とキャラクターの関係を解説!自分で手書きした絵の著作権は?

オリジナルキャラクターを作成して、SNSなどにアップロードしたいと考えている皆さん。
「自分の描いたキャラクターに著作権はあるのか」「勝手に使われたらどうしよう」と、著作権に関する不安を抱えているかもしれません。
この記事では、キャラクターの著作権に関する基礎知識を分かりやすく解説することで、安心して創作活動を楽しめるようにサポートします。

□キャラクターに著作権はあるのか?ないのか?

キャラクターそのものには著作権はありません。
では、ここでいうキャラクターとは何を指しているのでしょうか。

*キャラクターとは

「キャラクター」とは、性格や外見などを組み合わせた抽象的な概念(人物像)のことです。
例えば、「アンパンマン」は、頭があんパンでできている、頭は食べることが可能、新しい顔と交換が可能、マントをつけており、空を飛べる、などの特徴で構成されています。
このような特徴を組み合わせた抽象的な概念が、アンパンマンというキャラクターなのです。

*著作権とは

では、なぜ抽象的な概念であるキャラクターそのものに、著作権がないのでしょうか。
著作権がないのは、キャラクターそのものが著作権の保護対象に含まれていないからです。
「著作権」とは、「著作物」を独占的に利用できる権利です。
著作権の保護対象は、「著作物」であり、著作物にあたらないものを生み出しても、著作権を得ることはありません。

著作物にあたるためには、以下の4つの条件を満たす必要があります。

・思想または感情が表れていること
・著作者の個性が表れていること
・表現されたものであること
・文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するものであること

*キャラクターそのものに著作権はない

キャラクターそのものはあくまでも抽象的な概念にすぎません。
どんなにそのキャラクターの性格、外見などに対し、キャラクター作成者の思いや個性が発揮されていても、それが具体的な形で表現されない限りは、「表現されたものであること」という条件を満たしていません。
そのため、著作物にあたらず、キャラクターそのものには著作権はないということになります。

□手書きしたイラストのキャラクターの著作権はどうなっているのか

イラストで描いたキャラクターには、著作権が発生します。
具体的には、著作財産権と著作者人格権があります。

1:著作財産権

著作財産権とは、著作物を利用して経済的な利益を得るための権利です。
この権利は、契約書等で譲渡することが可能です。

具体的には、以下の権利が含まれます。

・複製権
・翻訳権
・上映権
・演奏権
・放送権
・二次的著作物の利用権

2:著作者人格権

著作者人格権とは、著作物の思想や表現の仕方を保護するための権利です。
この権利は譲渡することが出来ません。
具体的には、以下の権利が含まれます。

・公表権
・氏名表示権
・同一性保持権

3:自分のキャラクターの著作権

自分で描いたキャラクターは、100%オリジナルであれば、作成された瞬間に著作権が発生します。
そのため、インターネット上に自由にアップロードすることができます。
ただし、他人のキャラクターを参考にしたり、模倣したりした場合、著作権侵害となる可能性があります。
例えば、既存のキャラクターのデザインや設定をそのままコピーしたり、キャラクターの名前をそのまま使用したりすることは、著作権侵害に該当する可能性があります。
また、自分のキャラクターを商業利用する場合、著作権者の許可が必要になります。

□まとめ

キャラクターそのものには著作権はありませんが、イラストで描いたキャラクターには著作権が発生します。
著作権には、著作財産権と著作者人格権があり、それぞれ異なる権利内容を持っています。
自分のキャラクターの著作権を保護するためには、著作権に関する基礎知識を理解し、適切な利用方法を心がけることが大切です。

 

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