カットパスとは?IllustratorとPhotoshopでグッズ制作解説

自作イラストをグッズにしたいけど、カットパスの作成方法がわからない…そんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
今回は、IllustratorとPhotoshopを使ったカットパスの作り方を、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
ステップごとに丁寧に説明しますので、ぜひ最後まで読んで、自作イラストをグッズ化してみましょう。

 

カットパス 作り方 IllustratorとPhotoshopで解説

 

Illustratorを使ったカットパスの作成方法

 

Illustratorでカットパスを作成する方法はいくつかあります。
ここでは、画像トレースを使った簡単な方法をご紹介します。

・作成したいイラストをIllustratorに読み込みます。
背景が透過されたPNG形式のデータがおすすめです。
・イラストを選択した状態で、「ウインドウ」>「画像トレース」を選択します。
・「シルエット」を選択し、色がついた部分が黒く塗りつぶされます。
「拡張」ボタンを押すと、パスデータに変換されます。
・白抜き部分がある場合は、「オブジェクト」>「複合パス」>「解除」またはイラストを右クリックしてグループ解除と複合パスを解除し、分割されたパスをすべて選択して「ウインドウ」>「パスファインダー」から「合体」を押して1つのパスに結合します。
・「オブジェクト」>「パス」>「オフセット」を選択し、オフセットの値を2mm以上に設定します。
「角の形状:ラウンド」にすると角が丸く処理されます。
・トレースしたデータは不要なので削除します。
・オフセットしたパスを選択し、「塗り」と「線」を入れ替えます。
・アンカーポイントが多すぎると綺麗にカットできないため、「オブジェクト」>「パス」>「単純化」でアンカーポイントを減らします。
デザインレイヤーを表示して確認しながら調整しましょう。
・必要に応じてアタッチメント用の穴などを配置し、カットパスと合体させます。

 

Photoshopを使ったカットパスの作成方法

 

Photoshopでもカットパスを作成できます。
画像データからパスを生成する方法と、ペンツールやシェイプツールで手動で作成する方法があります。

・画像データから生成する方法

デザインレイヤーを1枚に結合し、その他の部分を透過状態にします。
輪郭を選択ツールで選択し、「選択範囲」>「選択範囲を読み込む」で選択します。
背景が透過されていない場合は、手動で選択します。
「選択範囲」>「選択範囲を変更」>「拡張」でデザインとパスの間隔を2mm以上確保します。
「選択範囲」>「選択範囲を変更」>「滑らかに」でパスを滑らかに調整します。
「ウインドウ」>「パス」のパレットを開き、「作業用パスを作成」を選択します。
中抜きが不要な場合は、「パス選択ツール」で不要なパスを除去します。

・ペンツールやシェイプツールでなぞる方法

ペンツールでデザインの輪郭をなぞり、パスを作成します。
デザインとパスの間隔は2mm以上開けてください。
パスが閉じていることを確認します。
シェイプツールを使用する場合は、ツールバーからシェイプツールを選択し、パスとして作成します。

 

カットパスの作成における注意点

 

カットパスを作成する際には、以下の点に注意しましょう。

・データはベクター形式で作成
・パスは始点と終点が閉じた状態の「クローズドパス」で作成
・デザインとカットラインの間には、最低でも2mmの間隔を開ける
・カットラインは滑らかにし、鋭角な部分や複雑な形状は避ける
・アンカーポイントはできるだけ少なくし、アンカーポイント同士の間を最低でも5mm開けることを意識する
・等身大パネルなど、自立するパネルの足元のカットラインは水平になるように作成
・印刷会社によって、カットラインとデザインの間隔の基準が異なる場合がありますので、必ず印刷会社のテンプレートやデータガイドを確認

 

自作イラストをグッズ化する際に役立つ情報

 

カットラインとデザインの間隔の確保

 

カットラインとデザインの間隔は、最低でも2mm以上確保しましょう。
印刷時のズレやカットの誤差を考慮したものです。
間隔が狭すぎると、デザインが切れてしまったり、カットラインがデザインにかかってしまう可能性があります。

 

ベクターデータの重要性

 

カットパスはベクターデータで作成する必要があります。
ベクターデータとは、拡大縮小しても画質が劣化しないデータ形式です。
グッズ作成では、様々なサイズで印刷されるため、ベクターデータを使用することが重要です。

 

高画質データの作成方法

 

高画質データを作成するには、解像度を350dpi以上にすることをおすすめします。
また、使用する画像データの品質も重要です。
鮮明で高解像度の画像を使用することで、より美しいグッズを作成できます。

 

データ入稿時の注意点

 

データ入稿時には、印刷会社が指定するファイル形式や解像度、カラーモードなどを必ず確認してください。
また、カットパスデータが正しく作成されているか、再度確認しましょう。

 

まとめ

 

今回は、IllustratorとPhotoshopを使ったカットパスの作成方法と、自作イラストをグッズ化する際に役立つ情報を紹介しました。
カットパスの作成は、最初は難しく感じるかもしれませんが、手順を一つずつ丁寧に進めていけば、必ず作成できます。
この記事を参考に、ぜひ自作イラストをグッズ化してみてください。
ベクターデータを使用し、デザインとカットラインの間隔を適切に確保することで、綺麗に仕上がります。
高画質データの作成と印刷会社からの指示の確認も忘れずに行いましょう。
スムーズなグッズ作成を心よりお祈りしております。

 

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