アクリルミラーの魅力と選び方・用途別おすすめを紹介

ガラスミラーが一般的ですが、近年注目を集めているのがアクリルミラーです。
軽くて割れにくいという魅力的な特性を持つ一方、デメリットも存在します。
今回は、アクリルミラーの特徴、メリット・デメリットを詳しく解説し、選び方や用途別のおすすめをご紹介します。

 

アクリルの特性とアクリルミラーの特徴・メリットデメリット

 

アクリルの基礎知識

 

アクリルは、アクリル樹脂とも呼ばれる合成樹脂の一種です。
メタクリル酸メチル(MMA)を主成分とするポリマーで、透明度が高く、耐候性、耐衝撃性に優れているのが特徴です。
ガラスに比べて軽量で加工もしやすいため、様々な用途に使用されています。
近年では、新型コロナウイルス感染症対策として使用される飛沫防止パーテーションなどにも広く用いられています。

 

アクリルミラーの構造と製造方法

 

アクリルミラーは、透明なアクリル板の裏面に、真空蒸着法によってアルミニウムや銀などの金属膜をコーティングすることで作られます。
この金属膜が光を反射することで鏡としての機能を発揮します。
製造工程は、まずアクリル板の表面を丁寧に研磨し、汚れや傷を取り除きます。
その後、真空チャンバー内で金属を蒸着させ、均一で美しい反射面を作ります。
最後に保護膜を施し、傷つきにくく耐久性を高めます。
厚さは数mmから数cmまで、様々な厚みで製造されています。

 

アクリルミラーのメリット・軽量で割れにくい・美しい反射

 

アクリルミラー最大のメリットは、ガラスミラーと比べて軽量で割れにくいことです。
アクリルの比重は約1.19に対し、ガラスは約2.5と、アクリルの方がはるかに軽いです。
そのため、取り扱いやすく、輸送時の破損リスクも低減できます。
また、アクリルはガラスよりも衝撃に強く、落としたりぶつけたりしても割れにくい特性を持っています。
さらに、アクリルはガラスよりも透明度が高く、反射率も高い傾向があります。
そのため、より鮮明で自然な反射を実現し、より正確な自分の姿を確認できます。

 

アクリルミラーのデメリット・歪みやすい・傷つきやすい・耐熱温度

 

アクリルミラーのデメリットとして、以下の点が挙げられます。
まず、アクリルはガラスに比べて柔らかく、大きなサイズのアクリルミラーでは、反りや歪みが生じやすいです。
特に高温環境下では、熱膨張による歪みが顕著になります。
また、表面硬度がガラスに比べて低いため、傷つきやすいという点も注意が必要です。
鋭利な物や硬いもので擦ると簡単に傷がついてしまい、見た目や反射率に影響を及ぼします。
さらに、アクリルは耐熱温度がガラスに比べて低く、高温にさらされると変形したり、劣化したりする可能性があります。
一般的にアクリルの耐熱温度は80℃程度です。

 

アクリルミラーの選び方と様々な用途

 

用途別の選び方・家庭用・店舗用

 

アクリルミラーを選ぶ際には、用途に合わせてサイズや厚み、種類などを検討することが重要です。
家庭用としては、コンパクトミラーや卓上ミラーなど、小さなサイズのアクリルミラーがおすすめです。
店舗用としては、軽量で割れにくいという特性を活かし、什器やディスプレイなどに使用されることが多いです。
例えば、鏡面加工されたアクリル板を好きな形にカットし、フレームをつければオリジナルのミラーが完成します。

 

サイズと厚みの選び方

 

アクリルミラーのサイズは、用途によって適切なものを選ぶ必要があります。
コンパクトミラーであれば、手のひらサイズ程度のものが便利でしょう。
一方、店舗用やDIY用など、大きなサイズが必要な場合は、用途に合わせて適切なサイズを選びましょう。
厚みは、使用する場所や目的によって選び方が変わります。
薄型は軽量で持ち運びに便利ですが、反りや歪みが出やすい傾向があります。
厚みのあるものは耐久性が高く、歪みにくいため、大きなサイズや重要な用途に適しています。

 

アクリルミラーの種類・鏡面の種類・加工の種類

 

アクリルミラーの種類は、鏡面の種類や加工の種類によって様々です。
鏡面の種類としては、一般的な銀鏡の他に、アルミニウム蒸着ミラーなどがあります。
加工の種類としては、レーザーカットやエッチングなど、様々な加工が可能です。
レーザーカットは、複雑な形状にも対応できるため、オリジナルデザインのミラーを作成したい場合に適しています。
エッチングは、表面に模様を刻印することができるため、デザイン性を高めたい場合に適しています。

 

購入方法と価格帯の比較・ネット通販とホームセンター

 

アクリルミラーは、ホームセンターやネット通販などで購入できます。
ホームセンターでは、比較的安価な製品を手に入れることができますが、種類やサイズが限られている場合があります。
一方、ネット通販では、多様な種類やサイズから選ぶことができ、オーダーメイドも可能な場合もあります。
価格帯は、サイズや厚み、種類によって大きく異なります。
一般的には、小さいサイズで薄いほど安価になります。

 

まとめ

 

今回は、アクリルミラーの特徴、メリット・デメリット、選び方、用途別のおすすめについて解説しました。
アクリルミラーは軽量で割れにくいという優れた特性を持つ反面、歪みやすく傷つきやすいというデメリットも存在します。
そのため、用途や使用環境を考慮した上で、適切な製品を選ぶことが重要です。

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