アクリルスプレーの選び方・使い方ガイド・種類による違いを解説

アクリルスプレーは、初心者からプロまで幅広く愛用されている塗料です。
手軽に使える反面、種類や選び方、使い方を間違えると仕上がりが悪くなったり、失敗する可能性も。
今回は、アクリルスプレーの種類や特徴、選び方、そして使い方の注意点まで、分かりやすく解説します。

 

アクリルスプレーの種類と特徴

 

アクリルスプレーは、主に「水性」と「油性」の2種類に分類されます。
それぞれに特徴があるので、用途に合わせて使い分けることが重要です。

 

水性アクリルスプレーの特徴

 

水性アクリルスプレーは、水で薄めることができるのが大きな特徴です。
そのため、扱いやすく、初心者でも比較的簡単に使用できます。
また、臭いが少なく、環境にも優しい点がメリットです。
乾燥時間も比較的短く、作業効率が良いのも魅力です。
ただし、油性アクリルスプレーと比べると、耐久性や耐水性は劣ります。
主に屋内での使用や、耐水性が求められない作品に向いています。

 

油性アクリルスプレーの特徴

 

油性アクリルスプレーは、有機溶剤を含んでいるため、水性タイプよりも耐久性が高く、耐水性も優れています。
屋外で使用される作品や、水に濡れる可能性のある作品にも適しています。
発色も鮮やかで、美しい仕上がりを実現できます。
ただし、臭いが強く、換気を十分に行う必要があります。
また、取り扱いには注意が必要で、皮膚に付着しないように手袋を着用するなど、安全対策をしっかり行いましょう。

 

ラッカースプレーとの違い

 

アクリルスプレーとよく比較されるのがラッカースプレーです。
どちらもDIYによく使われますが、大きな違いがあります。
ラッカースプレーは乾燥が非常に早く、塗膜が硬く丈夫なのが特徴です。
一方、アクリルスプレーは乾燥時間が比較的長く、塗膜はラッカースプレーほど硬くありません。
耐水性もアクリルスプレーの方が優れている場合が多いです。
用途によって使い分ける必要があります。
例えば、速乾性を求める場合はラッカースプレー、耐水性を重視する場合はアクリルスプレーを選ぶと良いでしょう。

 

アクリルスプレーの選び方と使い方

 

アクリルスプレーを選ぶ際には、用途や素材、そして自分のスキルレベルを考慮することが大切です。

 

用途に合わせたスプレー選び

 

1: 屋外で使用する場合:耐候性、耐水性に優れた油性アクリルスプレーを選びましょう。

2: 屋内で使用する場合:臭いが少なく扱いやすい水性アクリルスプレーがおすすめです。

3: 木材に塗る場合:木部専用のプライマーを塗布してからアクリルスプレーを塗布すると、より綺麗に仕上がります。

4: プラスチックに塗る場合:プラスチックの種類によっては、アクリルスプレーが密着しない場合があります。
事前にテストを行いましょう。

5: 金属に塗る場合:金属専用のプライマーを塗布してからアクリルスプレーを塗布すると、より綺麗に仕上がります。

 

スプレーの使い方と注意点

 

1: 使用前にスプレー缶をよく振ります。
均一に塗料が混ざり合うように、少なくとも1分間は強く振ることをお勧めします。

2: 塗装する前に、対象物の表面をきれいに清掃し、油分や汚れを取り除きます。
必要に応じて、サンドペーパーで研磨すると、塗料の密着性が向上します。

3: スプレー缶と対象物との距離は、20~30cmを目安にしましょう。
近すぎると垂れやすく、遠すぎるとムラになりやすいです。

4: 薄く数回に分けて塗装します。
一度に厚塗りすると、タレやムラが発生しやすくなります。
数回に分けて塗装することで、均一で美しい仕上がりになります。

5: 乾燥時間は、スプレーの種類や気温、湿度によって異なります。
完全に乾燥するまで、触ったり移動させたりしないように注意しましょう。

6: 作業中は換気を十分に行いましょう。
特に油性アクリルスプレーを使用する場合は、臭いが強いため、マスクを着用するなど、安全対策を十分に行いましょう。

7: 使用後は、スプレー缶のノズルをきれいに拭き取り、安全な場所に保管しましょう。
子供の手の届かない場所に保管することも非常に重要です。

 

まとめ

 

アクリルスプレーは、初心者でも手軽に使える便利な塗料ですが、種類や特徴を理解し、適切な選び方、使い方をすることで、より良い仕上がりを実現できます。
水性と油性、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、用途に最適なアクリルスプレーを選び、美しい作品を作り上げてください。

 

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