手作りキャラクターグッズの販売を考えている皆さん、楽しく創作活動をしている中で、「著作権って大丈夫かな」と不安になることはありませんか。
可愛いキャラクターグッズを作るのは楽しいですが、知らず知らずのうちに著作権を侵害してしまう可能性もあります。
今回は、ハンドメイド作家さんが安心して創作活動と販売活動ができるよう、手作りキャラクターグッズと著作権に関する基礎知識や、販売における具体的な注意点、そして安全な制作方法について解説します。
手作りキャラクターグッズの著作権について!基礎知識と注意点
著作権の基礎知識・種類
著作権とは、クリエイターが創作した作品(著作物)を保護する権利です。
小説、音楽、絵画、写真、キャラクターデザインなど、様々なものが著作物に該当します。
著作権は、作品が創作された時点で自動的に発生するため、登録する必要はありません。
著作権には、自分の作品から利益を得る権利(著作財産権)と、作品が勝手に改変されたり、自分の意思に反して使われたりすることを防ぐ権利(著作者人格権)の2種類があります。
キャラクターグッズ販売における著作権侵害のケース
キャラクターグッズ販売で著作権侵害に該当するケースは、大きく分けて「既存のキャラクターの無断使用」と「著作権のある素材の無断使用」の2つがあります。
例えば、人気アニメのキャラクターをそのまま使用したグッズを販売したり、他人の描いたイラストを無断でグッズに印刷したりすることは、著作権侵害にあたります。
また、既存のキャラクターのデザインを少しだけ変更したとしても、著作権者の許可なく販売することは法律違反となる可能性があります。
著作権は、作品全体だけでなく、その一部に対しても及ぶため、注意が必要です。
著作権侵害を避けるための具体的な対策
著作権侵害を避けるためには、まず「オリジナルキャラクターを作る」「商用利用可能な素材やツールを使う」「著作権者の許可を得る」という3つの対策が重要です。
オリジナルキャラクターを作ることで、著作権の問題を根本的に回避できます。
もし既存のキャラクターを参考にしたい場合は、パロディとして表現するなど、明確にオリジナル性を持たせる工夫が必要です。
ただし、パロディであっても、著作権者の権利を侵害する可能性があるため、注意深く検討する必要があります。
商用利用可能な素材やツールを使用すれば、著作権侵害のリスクを軽減できます。
多くの素材サイトでは、商用利用可否が明記されていますので、必ず確認しましょう。
また、イラスト作成ツールや写真編集ソフトなども、利用規約を確認する必要があります。
安心して販売できる手作りキャラクターグッズ!作成時のポイント
オリジナルキャラクターの作成
オリジナルキャラクターを作る際には、デザインだけでなく、名前や設定なども含めて、しっかりと創作プロセスを記録しておきましょう。
これは、万が一著作権侵害の疑いがかけられた場合に、自分のオリジナル性を証明する証拠となります。
キャラクターデザインは、なるべく他作品と類似しないよう、独自の要素を盛り込むことが重要です。
パブリックドメイン素材の活用
パブリックドメインとは、著作権が消滅した、または最初から著作権の対象とならなかった素材のことです。
古くなった絵画や写真、デザインなど、自由に使用できる素材が数多く存在します。
ただし、パブリックドメインであっても、商用利用が許可されていない場合もありますので、利用規約をよく確認する必要があります。
商用利用可能な素材・ツールの選定
素材サイトやイラストサイトなどから素材を使用する際は、必ず「商用利用可」であることを確認しましょう。
多くのサイトでは、利用規約に商用利用に関する規定が記載されています。
規約に違反して使用すると、著作権侵害となるだけでなく、サイトからの利用停止などのペナルティを受ける可能性もあります。
販売プラットフォームの規約確認
minneやCreemaなどのハンドメイド販売プラットフォームでは、それぞれ利用規約が定められています。
出品する前に、必ず規約を確認し、著作権に関する規定に違反しないようにしましょう。
プラットフォームによっては、著作権侵害があった場合、アカウント停止などの措置が取られる場合があります。
免責事項の明記
販売するグッズに、著作権に関する免責事項を明記しておくことも有効です。
例えば、「本製品はオリジナルデザインですが、既存作品と類似している部分がある場合は、ご容赦ください」といった記述を、商品説明文などに追加することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
まとめ
手作りキャラクターグッズの販売において、著作権は非常に重要な問題です。
この記事で紹介した注意点を守り、オリジナル作品を創作し、安心して販売活動を行うようにしましょう。
オリジナルキャラクターの作成、商用利用可能な素材の選定、販売プラットフォームの規約確認、そして免責事項の明記など、一つずつ丁寧に確認することで、著作権侵害のリスクを最小限に抑えられます。