好きなアニメや漫画がある方は、その作品の二次創作に興味があるかもしれません。
しかし、二次創作グッズを作りたい場合はさまざまな法的リスクがあることを把握しておかなければなりません。
そこで今回は二次創作グッズを作るときに気をつけるべき法的リスクと、二次創作が問題ないケースについて紹介します。
□二次創作グッズを作る時に気をつけるべきは著作権と肖像権
二次創作グッズを作成する場合、著作権と肖像権は避けて通れない壁となります。
漫画やアニメのキャラクター、有名人の写真などを許可なく使用すると権利侵害となり、その結果、法的なトラブルに巻き込まれる可能性が高まります。
また、権利者から訴えられると賠償金が発生することもあります。
企業が個々のクリエイターに対して訴えを起こすケースは少ないものの、その可能性はゼロではありません。
特に、有料素材を無断で使用した場合、賠償金は億単位にも上る可能性があります。
このようなリスクを冒すことなく創作活動を楽しむためにも、権利に触れる行為は必ず避けましょう。
印刷所も権利侵害が疑われる場合、制作を拒否することがあります。
「個人で製作するから大丈夫」という甘い考えは、危険なのです。
□二次創作グッズは個人利用なら問題ない!
前章では二次創作グッズを作成する際の注意点を紹介しましたがグッズを作成して良いケースもあります。
自分自身で楽しむ範囲内であれば、著作権侵害にはなりません。
しかし、SNSへの投稿や販売する行為は、法的リスクを孕んでいるため注意が必要です。
*著作権者からの許可
一部のアニメや漫画は二次創作を推奨するガイドラインを発表しています。
これらの作品を素材に選ぶことで法的リスクを大幅に減らせます。
ただし、作品を貶めるような表現は許されていないため、一般常識の範囲内で楽しむことが求められます。
*オリジナルデザイン
自分自身で生み出したキャラクターやデザインを使用する場合、著作権は自分自身に帰属します。
このような完全なオリジナル作品は他者の権利を侵害する心配がありません。
*元のデザインをアレンジ
元の作品を参考にしつつ、全く新しいデザインやキャラクターを生み出すことも一つの方法です。
ただし、元の作品と酷似している場合著作権侵害とみなされる可能性があり、その基準が明確ではないためこちらも注意が必要です。
□まとめ
二次創作の世界は魅力的ですがその裏には法的な落とし穴が潜んでいます。
著作権と肖像権を理解し、それを遵守するのは最低限のマナーです。
しかし、二次創作は個人利用の範囲やガイドラインで認められている場合であれば問題ありません。
これらを心がければ法的なリスクを最小限に抑えつつ二次創作の楽しさを最大限に引き出せます。
この記事を参考に、二次創作グッズを作成する際は十分注意してください。