アクリルキーホルダーの入稿データの作り方を徹底解説!

「アクリルキーホルダーのデザインはどのように作られるの?」
「デザインのデータとしてどのように扱っているかを知りたい!」
とお考えの方はいらっしゃいませんか。
データとしてデザインが扱われる工程について知らない方も多いでしょう。
そこで今回は、アクリルキーホルダーのデータの作り方について解説します。

□入稿データの基本

*アプリケーションを使って作られる入稿データ

一般に入稿データはAdobe IllustratorやAdobe Photoshopと呼ばれるアプリケーションを用いて作られる場合が多いです。
これらのアプリを用いることで、画像をデータとして拡大したり縮小したりする際に劣化するのを防げます。
アクリルキーホルダーをはじめ、アクリル板にプリントするデザインに必要なデータは3種類です。

1つ目はカットラインデータと呼ばれるものでアクリル板を切り取る際に用いられます。
2つ目のデザインデータはその名の通り商品にプリントするイラストやロゴのデータです。
3つ目の白おさえデータはよりはっきりとデザインを見せる役割を果たします。
また、階層を意味するレイヤーと呼ばれる前述のアプリに備えられている機能を用いて、3種類の入稿データをそれぞれ別にプリントします。

 

□白おさえとは

*デザインの色味をわかりやすくするための技法

デザインをプリントする前に板に白色のインクを引くことで、デザインの色がよりきれいに見えるようにする技術のことを白おさえと呼びます。
またデザインの色が透けてデザインが見にくくなるのを防げます。
特に、透明な板にデザインをプリントする際は色が透けてデザインが見にくくなるため必須の技法です。
クリアファイルにデザインをプリントする際によく用いられる技法です。

白おさえを作る際はデータ上で白色を使わず黒色のみを用います。
一方でプリントする面の色合いや質感を調整するために白おさえを利用するケースもあります。
デザインの一部分に白おさえを利用することで、デザインをより際立たせられます。

 

□完全データとは

完全データとは、プリント業者が修正のために手を加える必要がないデータのことです。
プリント業者に印刷してほしいデータを渡した際に色々とデザインについて話し合ったことのある方も多いのではないでしょうか。
完全データは即座に入稿できるため、プリント業者とのデータ確認にかかる時間を短縮できます。
完全データを作れる方はデータを依頼する費用を節約できるため自分で作ってみてはいかかでしょうか。

 

□入稿データ作成の流れ

デザインのデータを作る流れについてわからない方も多いでしょう。
この記事で紹介する手順を知っていれば誰でも完全データを作れるようになります。

*デザイン配置から白おさえを作るまでの手順

まずはWebサイトからテンプレートをダウンロードしましょう。
前述のIllustratorかPhotoshopを開いてデザインを作り始めます。

次に作成したデザインデータをデザインや印刷範囲呼ばれる名前のレイヤーにセットしましょう。
セットする差にはカットラインの幅に気を付けるのが大切です。
デザインの周りに一定の大きさの幅を空けるために一回り小さくデザインを配置しましょう。
デザインの周りに空けるべきスペースはデザインの大きさによって決められているため、デザインの大きさごとに確認してください。

デザインを配置した後はアプリを用いて白おさえを作りましょう
白おさえの作成方法はデザインの輪郭が線で構成されたパスデータかそうでないデザインかによって異なります。

・作成したデザインがパステータの場合

作成したデザインがパスデータの場合はIllustratorを用いることで楽にデータを作れます。
作成したデザインをコピーした後、パスの色を黒(K100%)、デザインの輪郭の色を白にセットしましょう。
デザインが複数の線によって成り立っている場合は、複数の線を一つにまとめましょう。

パスの色が設定できたら、ウィンドウの項目から線、さらには線の位置の項目に飛んでパスの輪郭の位置を修正します。
パスの輪郭を内側に、幅を0.1mm(ミリメートル)にセットしたら白おさえの出来上がりです。
万が一この方法でパスの輪郭の修正ができない場合は、別の方法があります。
ウィンドウの項目ではなくオブジェクトの項目からパス、さらにはパスのオフセットの項目に飛びましょう。
オフセット幅を0.1mm(ミリメートル)にセットすれば問題ありません。

・作成したデザインがパスデータではない場合

作成したデザインがパスデータではない場合はPhotoshopを利用するのがおすすめです。
データをPhotoshopで作る際にはデザインの解像度を350dpi(ドット・パー・インチ)以上にするのを忘れないようにしましょう。
白おさえレイヤーにデザインをコピーした後、範囲選択機能を用いて白おさえしたい部分を選択します。

選択した範囲をパスデータの時と同様に、黒色(K100%)で塗りつぶし、選択範囲の項目から選択範囲を調整します。
0.1mm(ミリメートル)分デザインを縮小させた後、反転機能を用いて選択した範囲を反転させた後選択部分を削除して出来上がりです。
Photoshopを使って0.1mm(ミリメートル)を正確に測るのは難しいため、様々な機能を使ったり業者に依頼したりするのがおすすめです。

またペンツールと呼ばれる機能を使えばパスデータであるかどうかにかかわらずデータを作れます。
ペンツールはIllustratorとPhotoshop両方にある機能です。
IllustratorとPhotoshopどちらも持ってない方は業者に頼みましょう。

*カットラインを作る工程から入稿までの流れ

まずアプリを用いてデザインの外側1.5mm(ミリメートル)の部分を型取りましょう。
カットラインを複雑にしてしまうと、アクリルキーホルダーが割れる原因になります。
そのためカットラインをできるだけ滑らかにするよう心がけましょう。
キーホルダーやチェーンを通す穴を空けてカットラインの工程は終了です。
穴の大きさは業者によって異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

最後にデータを修正したりプリントしたりする際にデザインがずれるのを防ぐため使用した3つのデータを重ね合わせましょう。
デザインのデータが出来上がれば、それぞれの加工業者の入稿手順に沿って入稿しましょう。

 

□入稿する前の注意点

画像に不備があればスムーズに印刷工程に移れず、納期に影響を及ぼす場合があります。
入稿する前には次の5点についてしっかりと確認するようにしましょう。

・フォントをアウトライン化する
・デザインの色にはCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・キープレート)を用いる

RGB(レッド・グリーン・ブルー)を用いないように注意しましょう・
・デザインの解像度はより滑らかになるように350dpi(ドット・パー・インチ)以上にする
・孤立点をはじめとする必要のないオブジェクトは削除しておく
・配置でデータをリンクした際は使った画像を添えて入稿する

 

□当社でのデータ入稿方法

当社でデータを入稿する際は一般に当社が用意したテンプレートを基にデザインを作るようお願いしています。
アクリルキーホルダーやスマホカバーなどお客様が作りたい商品によってデザインの大きさが異なるため、テンプレートを利用してください。
デザインのデータが完成しましたら、送信フォームにデータを投稿してください。
テンプレートにはai、PSDファイルの2種類を用意しております。
また両面プリントだけではなく、裏面なしの片面のみのプリントにも対応しております。

□まとめ

今回は、アクリルキーホルダーのデータの作り方について解説しました。
この記事を参考に、入稿データについて理解を深めてみてはいかがですか。
当社は国内最大級の自社工場を持った高品質・低価格・短納期を目標に掲げる加工業者です。
アクリルキーホルダーをはじめチャームやフィギュアなど幅広く対応しております。

 

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